子連れカナダ移住2年目に感じるメリット・デメリット

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今回の記事では、2022年にカナダに家族で移住した私が感じる、子連れ海外移住2年目に感じるメリット・デメリットを紹介したいと思います。

メリット1 普段の生活の中で「違い」に触れることができる

私が住んでいる街・カナダのトロントは人口の半分が移民で構成され、LGBTQフレンドリーな街として知られるため世界の中でも突出しているとは思いますが、普段の生活の中で「この世には自分や自分の家族と違う人たちがたくさんいる」という感覚を幼い頃から自然に触れることができます。

例えば、3歳の娘が通うMusicの習い事では他のクラスメイトはポーランド、ドイツ、イスラエル、香港、アメリカ、ロシアなど親の出身国がバラバラ。人種などの見た目や宗教、話す言葉もバラバラです。

また授業の終わりにJournalといって絵本を読んだり日記を書く時間があるのですが、先日娘が読んでいた本を何気なくみたら「2人パパ」の本でした。

娘が「読んで〜」と持ってきたのがこちら。Daddy Papa and Meというゲイの両親家族の絵本です。

「他人と違っていいんだよ」という言葉をかけなくてもそもそも前提条件でみんな違うので「周りに合わせよう」という力は日本と比べて親も子どもも感じにくいなと思います。

個人的にカナダ移住を決めた一番大きな決め手は無意識の中で作られるこうした「違い」への感覚だったのでとても満足しています。

メリット2 英語力が養える

これは言わずもがなですが、英語圏なので英語が自然に耳に入ってくるので幼ければ幼いほど簡単に英語ネイティブになります。我が家は方針で「小さい頃はできるだけ母語である日本語に触れてほしい」と、家の中の会話は日本語オンリー、日本語デイケアに通っているのですが、それでも家や保育園を一歩出ると英語環境です。

最近はどこから学んできたのか、いきなりMommy!Daddy!と親のことを呼んできたり、「Do you like this?」など簡単な英語が出てくるので、言語は住む場所にかなり引っ張られるのだなと実感しています。これは後述するデメリットと表裏一体だと思っています。

メリット3 周りが子ども・子連れに底抜けに優しい

これはカナダに限らず海外で子育てをする家庭からよく聞くことですが、周囲の子連れファミリーに向ける眼差しが優しいなと感じています。公共交通機関の地下鉄やバスに乗ると子どもに席を譲ってくれるのはもちろんのこと、親である私や夫の分まで譲ってくれます。

また、カジュアルに声をかけてくれるので「地域社会が子育てを見守ってくれている」という安心感があるなと思います。例えば下の子をベビーカーに乗せて押しながら上の子を抱っこしていれば通りすがりの人が「Handfulだね〜、がんばれ〜」と話しかけてくれたり、工事現場をのぞいていると作業員の人がどんな工事をしているのか説明してくれたりします。

駅におけるエレベーター設置などのハード面はまだまだ整っていないことも多く、電車から降りると改札まで階段しかない…と途方に暮れることも移住したばかりの頃にはあったのですが、困っているとスーパーマン・スーパーウーマンが声をかけてくれて運ぶのを手伝ってくれたので、ソフト面でそうした部分もカバーされているなと思います。

デメリット1 日本語のキープが難しい

先ほどのメリットでも挙げましたが、この街では日本語は圧倒的にマイノリティ言語なので、英語力がつく一方で日本語のキープが難しく悩む親御さんはけっこう多いです。

我が家も来年から現地のキンダー(幼稚園)に通う予定ですが「一瞬で日本語が抜けていくから気をつけて」とよく言われます。

日本語力キープのためには
・週末にある日本語補修校に通う
・日本語に関する何か(マンガ、アニメなど)にハマる
・夏休みなど長期休暇には日本に帰り体験入学などで通学する

などが挙げられます。どのレベルまで日本語を取得したいかにもよると思いますが、漢字、カタカナ、ひらがな、敬語など日本語という言語を日本以外で学ぶには、親子共々根気とモチベーションが必要だなと感じています。

デメリット2 頼れる家族がいない

これはすでに日本でも核家族で暮らしていらっしゃる方には当てはまらないかもと思いますが、私の場合は東京に暮らしていた時は地元で、実家や妹家族も近くに住んでいたので、些細な子育ての相談や、病院や美容院で子連れが難しいとき、短時間子どもを預かってもらうなどのサポートをすぐに得ることができました。

一方、海外移住では家族はおろか基本知り合いゼロのところからのスタートなので、基本夫婦だけで回さなければいけないですし、子どもを見てほしい場合はシッターさんなどお金を払ってお願いすることになります。さらに夫が出張などで不在時はひとりで子どもたちを守らないとと無意識に気を張るので、慣れるまでは土日に寝込んでいました笑。

カナダではサンクスギビングやクリスマスはファミリーで親戚みんなで集まってパーティーなどをして過ごすことが多いのですが、うちは我々4人だけなのでうらやましいなぁとカナダ人の友人たちを見て感じることもあります。

デメリット3 医療へのアクセスが悪い

「カナダよりも日本の方が優れている点は医療へのアクセス」と聞いて99.9%の人が同意するのではと思っているのですが、カナダの医療システムは無料という良い面はある半面、待ち時間が本当に長いです。

例えば、日本にいた時は子どもに鼻水が出たら「早めの処置!」と耳鼻科にすぐに駆け込んでいましたが、こちらは子どもの高熱で救急病院に夜12時ごろに駆け込んでも、診察してもらえたのは朝6時で、そのときには熱も下がっていた、などという話は日常茶飯事に聞きます。トリアージが主な要因で、緊急度が非常に高い子は優先的にみてもらえるのですが、そうではない場合は常備薬などで対処するのが最善の策になるので、子どもが体調を崩すと大事にならないでほしい…といつもヒヤヒヤしています。

以上、カナダ移住2年目で感じるメリットとデメリットでした。ご参考にしていただければ幸いです!

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